| ゆうらす第17号 | ||
| 買い物三昧!?シベリアの旅 森下 あかね(神奈川県) |
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| 昨年の夏、渋谷の映画館で「チェブラーシカ」という一本のロシア映画が上映された。三十年ほど前に創られた子供向けの人形アニメーションで、チェブラーシカという、クマのようなサルのような謎の生き物が活躍するお話である。これが若い女の子に「可愛いい」と受け、それがきっかけでロシア雑貨がブームになっているという。ロシアといわれてもマトリョーシカぐらいしか思い浮かばないが、そんなに可愛いのだろうか?これはぜひ、行ってこの目で確かめなければ!
そんなわけでロシアへ旅立つことになった。ロシアといっても今回は、日本から一番近いロシア、シベリアへの旅である。 新潟空港からウラジオストックまで一時間半。余りの近さに拍子抜けしてしまう。二月のシベリアとあって心配していた寒さも思っていたほどではなく、安心した。 港町であるウラジオストックは金角湾とアムール湾に囲まれている。金角湾は冬でも凍ることはないが、アムール湾は一面氷となり、海を歩くことが出きる。これは嬉しい体験だ。氷の上では、おじさんたちが寒さしのぎのウォトカ片手に穴釣りをしていた。 中央広場では市場が開かれていた。肉や魚、野菜、卵、牛乳、お菓子…もうなんでもある。キャンディーを売る店でチェブラーシカのアメを発見。わたしが一人で喜んでいるとガイドのロマーンさんが首を傾げている。「今、日本で流行っているんですよ。」というと「なんで今頃そんなものが!」と驚いていた。ロシアでオバQが流行るようなものだろうか。それは確かに驚くよなぁ。 ウラジオストックに別れを告げ、シベリア鉄道でハバロフスクへ向かう。およそ十四時間の夜行列車の旅だ。夏は日が長いのでゆっくり景色を楽しむこともできるだろうが、冬は早々に日が暮れてしまうので少々残念。車内販売のお姉さんに食事を運んでもらい、コンパートメントで夕食をとる。何もせず、のんびりと長い夜を過ごすのもたまにはいい。 ハバロフスクはウラジオストックから約七六〇キロ北にあり、気温も十度ほど低い。街を流れるアムール川の氷も一・五メートルになるとか。そんな寒さにも負けず、おなじみの毛皮の帽子をかぶった人々が颯爽と歩いている。 アムールスキー通りには様々な商店が軒を連ねており、買い物欲をそそる。本屋でチェブラーシカの絵本を数冊購入。なぜかチェブラーシカの顔が全て違う。ソ連時代のもののため著作権がないからだというが、果たして本物はどれなのか?気になるところである。 琥珀のアクセサリーもいろいろ。定番のアメ玉がゴロゴロしたようなものだけでなく、小さな琥珀の玉を使ったシンプルなデザインのものも多く、とても可愛いい。 今回、一番嬉しい買い物はマトリョーシカのチェス。歩兵がマトリョーシカになっているのだ。お店の片隅でホコリを被っていたのを一目惚れして買ってしまった。 はじめは「ロシア雑貨ブーム」に半信半疑だったが、ロシア雑貨の魅力はもちろん、すっかりロシアに魅せられてしまったこの旅。「よぉし、今度はもっと気合を入れて買い物に来るぞ!」と、鼻息荒くシベリアを後にするのだった。 |
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